2-tacsとSEVEN BY SEVENが初のコラボレーションを実現。古着をリメイクしたすべて一点モノのワークシャツが誕生しました。ともにアメリカンカルチャーを愛してきた二人ならではの、ひねり、遊び、ハズしがこのアイテムには宿っています。
2-tacs 1998年にスタートしたスタイリストの本間良二が手がけるブランド。「古着のリメイク(1-tac)」と、「個々にフィットする加工を施す(1-tac)」を合わせた言葉がブランド名の由来。 |

リメイクのベースとなったのは、70〜80年代のアメリカのワークシャツ。ワーカーたちのユニフォームだったそのシャツには着用者のネームワッペンが縫い付けられていますが、その上に『 I’m not』のチェーン刺繍をあしらうことでジョークシャツへと昇華。どこかの誰かが着ていた服をちょっとした遊びで自分の服に変えた、ひねりの効いた一枚に生まれ変わりました。

実はこのアイデアは、本間さんが約25年前に考案し、2-tacsでリリースしていたもの。当時を知る川上が『もう一度あれをやってみませんか』と持ちかけたのが今回のコラボが実現したいきさつです。
川上がワークシャツを集めること100枚超。そこに本間さんのアイデアによるチェーン刺繍(当時はマッキーペンで書かれていた)と、2-tacsがブランド初期に使用していたマップジャケットをカットオフしたものをあしらい、すべてが一点もののアイテムが完成しています。

チェーン刺繍は全部で3色。マップジャケットのタグは全てアソート。デザインも素材も何もかも異なるものの中から、自分だけの一枚を見つけ出してください。
Question and Answer session
二人のデザイナーによる
『一問一答』

日々、それぞれの場で服に真剣に向き合う二人に、一問一答。やりとりの中に見え隠れする “ファッションの楽しさ” と “リメイクの面白さ”。
Q1.服を作るとき最初に考えることは?
本間:自分が欲しいもの。
川上:生地。
Q2.着心地と見た目どちらを優先する?
本間:着心地。
川上:難しいけど、見た目かな。
Q3.初めて買ったファッションアイテムは?
本間:501(Levi’s)。
川上:スーパースター(adidas)。
Q4.クローゼットの中で一番古いものは?
本間:レッドウイングのエンジニアブーツ。
川上:リーバイスのジーンズ。
Q5.今一番欲しいものは?
本間:チェンソー。
川上:特になし。
Q6.ファッションの仕事をしていなかったら何をしていた?
本間:万引きGメン。
川上:なにかの職人。

Q7.今回のコラボの中で一番気に入っているものは?
本間:選べない。
川上:今着ているこれかな。
Q8.自分のスタイルアイコンを一人挙げるとしたら?
本間:その辺の駅にいる普通のおじさん。
川上:本間さん。
Q9.またコラボする?
川上:本間さんのOKがあれば。
本間:その時がくれば!

二人の答え合わせ。
川上:欲しいもの、チェーンソーってなんですか?(笑)
本間:刃渡70センチの長いチェンソー。ほんとに欲しくて。今、自分で椅子とか作ってるから。
川上:洋服だと何か欲しいものあります?僕は全然思いつかなかったんですが。
本間:俺は全然物欲あるから、欲しいものはたくさんある。今でも時間があれば古着屋巡りしてるしね。
川上:僕もしてますけど、それは物欲が先に立ってるわけじゃなく、逆に物欲を刺激してくれる何かを探しに行ってると言ったほうが正しい感じ。
本間:それもわかる。まだ自分が知らない、見たことない何かを見つけたいという欲求ね。俺にもあるよ。いわゆる『出会ってしまった』ってやつ。でもそれが古着の楽しさだよね。

川上:今回のコラボもそうでした。古着を色々探していたらたまたまワークシャツがたくさん出てきて。「これは出会ってしまった、やるしかない」って感じで(笑)。
本間:ちなみに今日ここに30着くらいあるけれど、どれが一番好き?
川上:僕は今着てるグレーのやつですね。
本間:俺も今着ているやつだと思ってたんだけど、今日改めてみてみると、別のもよく見えてくる。見るたびに受け取り方が変わる感じがするというか…リメイクの面白さってそういうところにもあると思うんだよね。

川上:リメイクって、遊び心ですもんね。
本間:正直、これがオシャレなアイテムかどうかは俺にはわからない(笑)。でもすごく面白いアイテムだとは思ってる。

川上:スタイルアイコンはその辺のおじさんって回答したじゃないですか。それ、わかります(笑)。
本間:たまにいるでしょ。『この人のこのソックスの合わせ方、狙ってやってんのかたまたまなのか!?』っていう人。そもそも俺は、オシャレってバレてしまったらもうオシャレじゃなくなるっていう考え方があるから、そういう絶妙な人ほど参考になる。『そのアイデア、いただきます』みたいな。

川上:またぜひコラボお願いします。
本間:ま、そんなにしょっちゅうやってもね。その時が来たらまた面白いことやりましょう。