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The People Behind
SEVEN BY SEVEN

SEVEN BY SEVENの人たち

The People Behind  SEVEN BY SEVEN
2025.11.17

代々木上原のフラッグシップストア、伊勢丹新宿店、GINZA SIX店。SEVEN BY SEVENの各店舗で日々お客様と接するスタッフたちが一堂に会し、座談会を開催。「SEVEN BY SEVENの魅力とは?」をテーマに、それぞれの視点から語ってもらいました。この冬、スタッフが本気でおすすめするアイテムもご紹介。

左:GINZA SIX店の千葉 俊介 中左:伊勢丹新宿店の武藤 亮太
中右:同じく伊勢丹の八木 望 右:代々木上原 旗艦店の杉内 清人

 

SEVEN BY SEVENの魅力とは?

杉内:僕が思うSEVEN BY SEVEN(以下 SBS)の魅力は『あいまいさ』だと思うんです。例えばミリタリーがモチーフのアイテムでも、土っぽさの中にどこか品があって二面性がある。いい意味でどっちつかず(笑)なところに、独特の中毒性がある気がします。


千葉:ある意味では共通する解釈かもしれませんが、僕にとってSBSは『大人が本気で遊んでいる』服なんですよね。デザイナー川上淳也のイタズラ心がそのまま形になったような。多分それって、サンフランシスコのカルチャーそのもののような気がするんです。大人たちが自分のスタイルを全力で遊んでいる街。それを深いところで理解しているからこそできるものづくりなんだと思う。

八木:私は『人を選ばない』ところが素敵だなって思っています。SBSの服は基本的にメンズですが、私的には“メンズをあえて着ている”っていう感覚はないんです。すごく自然に身につけることができている。それも杉内さんの言う“あいまいさ”に共通するのかもしれませんね。本当に独特な魅力だなって思います。



武藤:加えてアイテムそれぞれに品がある。だから大人に似合うし女性にも似合うんだと思うですよね。例えば僕が大好きなSBSのダービージャケット(*)で説明すると…

八木:武藤さんそれ本当に好きですよね。店頭に出た時めちゃくちゃ感動してましたもんね。

武藤:男子なら全員ダービージャケットは好きだと思うんですが、これは別格。一般的にはコットンとポリエステルの混合素材なんですけど、これはウール100%。もちろん上質なんだけど上品すぎず、適度な粗野さも兼ね備えているところが僕は大好きで、独特の肉厚さがあって暖かい。このジャケットって色んなブランドが再解釈してリリースしているんですが、この落とし所は初めて見ました。このバランスの良さなんですよね、僕が皆さんに伝えたいのは。これは本当に、全男子が買った方がいいと思います(笑)。

 

(*)ダービージャケット
1960年代のサンフランシスコ発祥と言われているワークジャケット。腕の可動域が広がる構造で、肩にカップ状の切り替え線が入っている「カップショルダー」が特徴。代表的なブランドの「Derby of San Francisco」の名を冠して「ダービージャケット」と呼ばれている。



八木:川上さんってよく褒め言葉的に「しょっぱい」っていうじゃないですか。。

千葉:本当に。この前も銀座店に来た時、「しょっぱいなー!」って言いながら買い付けの古着見てました(笑)。

八木:あの「しょっぱい」って、単にクセがあるっていうより、“誰も注目していないところに魅力を見出す”っていう感じだと思うんです。その視点が全てのアイテムにある。個人的にはそういう目線で見てもらったら、また面白さが際立つかなって思っています。


 

左:インディゴで染められた糸を使ったニット(千葉) 
糸を一本ずつインディゴ染めしているので、ニットでありながらデニムのような経年変化を楽しめるアイテムです。実際に着用していると自分の体に合わせて色に変化が出て来ました。これからどんな表情に育つのか、その過程も楽しみのひとつです。

中左:ブランド初期のリメイクジーンズ(八木)
ヴィンテージらしい風合いと、ジーンズにミンクのファーを大胆に貼り付けた遊び心に惹かれました。古着のリメイクなので一本一本の表情が違って、選ぶことも楽しかった記憶があります。色味やサイズ感も含めお気に入りの一本に出会えたので、今でも大切にしています。

中右:レザーのフェザーネックレス(杉内)
SBSに入社した際にデザイナーの川上淳也さんからいただいたルースターキングのレザーネックレス。自分にとっては、お守りのようなアイテムです。身につけると洋服を自然と惹き立ててくれるので、スタイリングに迷った時も自然と頼ってしまう存在です。

右:SBSのダービージャケット(武藤)
サンフランシスコを象徴するダービージャケットが、ついにSBSから登場しました。形はワークテイストのアイテムですが、SBSならではの素材使いで上品さがしっかりと感じられる仕上がりです。手に入れてからというもの、すっかり自分の“一張羅”になりました。




2025FW
スタッフイチオシの
SEVEN BY SEVEN

日々SBSのアイテムに触れ、その魅力を最大限に理解し、お客様へ伝えるスタッフたち。そんな彼らが“いま本気でおすすめしたい”アイテムをピックアップ。”SEVEN BY SEVENの人たち”だからこそ語れるリアルな視点をお届けします。


CHIBA’S RECOMMEND
[INSULATION COACH JACKET]

コーチジャケットですが、襟にフード(収納可能)がついていたり、中綿で膨らみのあるシルエットにみえたりとSBSらしい”遊び心”が効いたアイテムです。

中綿には、米軍のミリタリーウェアにも使われるプリマロフトを採用していて、軽さと高い保温性を両立しています。表地は撥水性があるので、天候を気にぜず着用いただけますし、しかも通気性もあるので街中でも快適に過ごせるはず。

私としては、大判チェックのシャツやちょっとクセのある古着、いわゆる“しょっぱい”アイテムとの相性がすごくいいと思っています。SBSらしいムードを楽しめるアウターです。(千葉 俊介)

[ITEM]
INSULATION COACH JACKET ‐Primaloft‐




SUGIUCHI’S RECOMMEND
[FATIGUE TROUSERS]

スラックスのようでいて、デザインはファティーグパンツ。二面生が魅力のアイテムです。

素材には5種類のウールをSBSが独自にブレンドしたPowder Meltonという生地を使用しています。100%ウールの素材ですがとにかく柔らかいんです。肌に直接触れても不快感がなく、快適な穿き心地です。

個人的には、あえてMA-1のような無骨なアウターと合わせていただくのもおすすめ。上下をミリタリーのテイストで揃えても、素材感のコントラストが効いて、無骨さの中にどこか品が漂う着こなしができます。(杉内 清人)

[ITEM]
FATIGUE TROUSERS ‐Powder melton‐

 

 

MUTO’S RECOMMEND
[DERBY JACKET]

このPowder Melton素材のダービージャケット、皆さんもう袖を通されましたか? ぜひ体感してみてほしいアイテムです。

オーセンティック形なんですが、SBS独自のPowder Melton素材を使用することで本来のダービージャケット以上に暖かくて、冬でもちょうどよく羽織れるんです。ボトムはワークパンツ、足元にスニーカー、ここは王道なスタイルに落とし込むのが個人的なおすすめです。

SBSといえばサンフランシスコ、サンフランシスコといえばダービージャケット。そういうカルチャー的なつながりも含めて、今季を代表する一着になっていくんじゃないかな、と思っています。(武藤 亮太)

[ITEM]
DERBY JACKET ‐Powder melton‐



YAGI’S RECOMMEND
[MILITARY CARGO PANTS]

上品な素材感と、穿き込むほどに出てくる馴染みで印象が変わるカーゴパンツです。ミリタリーアイテムに苦手意識のある方こそ、ぜひ試してほしい一本です。

ハリのあるコットンに繊細なリネンをブレンドすることで、無骨さの中にも上品さを感じられる仕上がりに。メンズラインのアイテムながら、女性が着てもすっと馴染むのは、上質な素材がなせる技です。

SBSのアイテムは、体のラインを拾いすぎない程よいシルエットが多く、スタイリングに取り入れやすいのも魅力のひとつです。年齢や性別にとらわれず、自分らしい着こなしが楽しめると思います。(八木 望)

[ITEM]
MILITARY CARGO PANTS ‐Cotton Linen Ratine‐



八木:同じスタッフなのにそれぞれ違う視点があって、私としても刺激がありました。

千葉:SBSってそれぞれのショップに違う個性がありますもんね。フラッグシップ、新宿伊勢丹、銀座。内装もラインナップも違いますし。

杉内:だからこそ、お客様にはぜひいろんな店舗に足を運んでいただきたいです。それぞれの場所で、SEVEN BY SEVENの魅力を感じていただけると思います。



Photos_Kanta Matsubayashi
Edit_Jun Namekata[The VOICE]

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