どこかで見たことのある手法じゃ意味がない。奇抜であればいいわけでもない。 ワラビーが持つクラシックな魅力は損なわずに、今まで見たことのないものを。SEVEN BY SEVENが出した答えは、特殊な顔料を用いた独自のカスタマイズでした。
ベロアのような起毛感を演出
今回用いたのは、粉末状の特殊な顔料。それを製品に吹き付け、さらに放電させて密着させることで完成する特殊なフロッキー加工を施しています。
パウダー状の顔料を吹き付けて定着させた本体は、まるでベロアのような起毛感を備えているのが特徴。古い本にしばしばみられる装丁でカバー をベルベット調にする技法がありますが、それを再現しています。
シューレースも同じ質感で統一
さらに、ボディの質感に合わせてシューレースも起毛感のあるものを採用。ヴィンテージのような趣もありつつ、どこかモダンに洗練された佇まいもある。そのハイブリッド感が魅力です。
ラバーソールまでミニマルに
さらに注目して欲しいのが、ソール。今回は、ワラビーのアイコニックなディテールであるラバーソールまでスプレーしているのがポイントです。光を吸い込むような毛羽感のある素材で全体を覆うことで、まるでミニマルなドレスシューズのような品の良さも獲得。コーディネートの新しい可能性も感じさせる仕上がりです。
スエードレザーかと思いきや、実はビグメントスプレー。そんな、オーセンティックさと新しさを同時に兼ね備えているところが、まさにSEVEN BY SEVENが目指したところ。誰も見たことがないけれど奇抜じゃない。ぜひ手に取ってそのムードを感じ取っていただきたいアイテムです。
単純に、繊維素材をスプレーで吹き付ければ実現するものではありません。熟練した職人が、特殊な加工技法を駆使して作るからこそのこの完成度。
それぞれのスタイルで履きこんで、ぜひ今までにない経年変化も楽しんでください。