古着やヴィンテージの衣類・生地を解体し、再構築するREWORKシリーズ。2026ssの新作は、キューバシャツとドリズラージャケットを融合させた、今までにないアイテムが完成しました。
きっかけは古着のキューバシャツとの出会い。

デザイナーの川上淳也と、古着の買い付けで見つけた大量のキューバシャツ(*)との出会いから制作がスタートした本作。その独特な刺繍やピンタックのディティールを”生地”として捉え直すという、閃きからこのアイテムたちは生まれました。SEVEN BY SEVENならではの素材使いの妙が、この一着に凝縮されています。
(*)キューバシャツ
中南米・キューバにルーツを持つとされる、開襟仕様の半袖シャツ。フロントに端正に並ぶピンタック(縦プリーツ)と、左右対称に配されたポケットが特徴。高温多湿な土地柄でも快適に過ごせるように、リネンやコットン素材で作られることが多い。現地では「グアヤベラ(Guayabera)」として正装にも用いられている。
二つの表情を持つ一着

端正な佇まいのドリズラージャケットの面には、春夏向けの高級スーツなどにも用いられる、ウールトロピカル生地を使用しています。全4色で展開されるカラーリングは素材の風合いを引き立てるために、オリジナルのニュアンスカラーで染め上げられました。胸元のポケットやカフス裏にはデザインがクラシックになりすぎないように、キューバシャツのディールを配しています。

裏返すと、ひときわ存在感を放つキューバシャツの装飾。シャツ本来のディテールを活かしながら、生地として大胆に取り入れられています。ドリズラージャケットの表地は全4色展開となりますが、裏面に用いられるキューバシャツの生地はすべて異なり、1点もののアソート仕様となります。


伝統的な刺繍ディティール


裏地のキューバシャツは、独自に染め上げたドリズラージャケットのカラーに合わせて選定されています。刺繍のパターンはすべて一点物で、それぞれ異なる表情を楽しめるのが魅力。写真(上)では、伝統的な幾何学模様と植物をモチーフとした、青い刺繍が目を惹く一枚を使用しています。
「格」を表す飾りボタン


キューバシャツの象徴的なディテールのひとつに、飾りボタンがあります。前身頃や背面に配されるそれらは、軍服や礼服の意匠を参考とし、「格」を示す装飾として付けられています。
本作では、用いられる飾りボタンの数や配置までもが個体ごとに異なります。素材の個性もデザインとして捉えることで、偶然に生まれる組み合わせもこの一着ならではの表情を形づくります。
プリーツという意匠


伝統的なキューバシャツには、前に二本、背面に三本のプリーツが施されています。もとは作業着としての強度を高めるための実用的なディテールでしたが、時代とともに装飾的な意匠へと発展していきました。
こうした細やかな装飾を一から生地として再現するには、多くの手間とコストを要します。本作ではキューバシャツそのものを生地として大胆に使用し、本来再現が難しいでティールまでも”素材”として活かしています。
一点ごとに表情の異なる古着のキューバシャツを用いるからこそ生まれる、配色や装飾のバランス。それぞれの個性はこのアイテムならではの魅力です。

REWORK REVERSIBLE DRIZZLER JACKET ‐Guayabera Lining‐