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  • INTERVIEW

SEVEN BY SEVEN
meets
Stylist NAOKI IKEDA

SEVEN BY SEVEN STORIES
スタイリスト池田尚輝の解釈

SEVEN BY SEVEN meets Stylist NAOKI IKEDA
2024.02.22

2023年春夏のコレクションのスタートにあわせ、2月からスタートしたSEVEN BY SEVEN STORIES。SEVEN BY SEVEN FLAGSHIP STOREの世界観を表現すべく、スタイリスト池田尚輝さんとフォトグラファー松本直也さんにご協力をお願いしてスタートしたプロジェクトです。

そこで今回はデザイナー川上淳也と旧知の仲である池田尚輝さんが対談。SEVEN BY SEVEN STORIESのこと、そして2月23日から始まる池田さんも参加するポップアップイベントについて言葉を交わしていただきました。


_まず2月から始まったSEVEN BY SEVEN STORIESについて、教えてください。

川上:昨年オープンしたSEVEN BY SEVEN の FLAGSHIP STOREでは、僕がセレクトした古着を展開しています。ただこのことについて、もしかしたらお客様にちょっと誤解があるのかも、と思っているんです。

_誤解というと?

川上:コレクションラインに加えて、サービス的に古着も置いてあると思われているかもしれないなと。それはもちろんそうなんだけど、僕の中では微妙にニュアンスが違う。コレクションも古着も合わせてひとつのSEVEN BY SEVENなんです。

池田:僕は渋谷にお店があった頃から見させてもらっていますが、そのころはほとんどが古着でしたよね。そこに淳也くんが手がけたリメイクアイテムが少しあって、そのうちオリジナルアイテムが生まれて、今に至るっていうストーリーを見てきているので、今回依頼された意味は僕なりに理解できました。

 


川上:あの頃はお店の名前が「7×7」だったんですよね。つまりアイテムがなんであれ、あの空間から発信させるものすべてが「7×7」だった。新しい旗艦店でもそのムードが演出できればと考えたんです。
それでスタートしたのが、SEVEN BY SEVEN STORIES。コレクションも古着も関係なく、お店にあるものでスタイリングして自由に発信するというプロジェクトでした。

 


_依頼を受けて池田さんはどう思われました?

池田:すごく面白い企画だと思いました。こういうのってセールスを意識したコンテンツになりがちですが、SEVEN BY SEVEN STORIESではその匂いがあまりない(笑)。『こんな感じ、おもしろくない?』っていう自由な感覚で取り組めたのが僕としても嬉しかったです。

川上:もちろん基本的にはお店にあるものでスタイリングしてもらっているので、使っているアイテムはすべて買えるようにはなっていますよ(笑)。

池田:それにしても自由度は高いと思います。僕やフォトグラファーの松本さんの『なんかこういうの良くない?』っていう感覚的なことを割と直感的に表現させてもらえたのは楽しかったです。

 

 

川上:このプロジェクトに関してはその “楽しい” っていうのが一番大事かなって。僕も楽しくデザインもバイイングもしているし、それを楽しんでスタイリングして撮影して欲しい。別に『これが正解です』って言いたいわけじゃない。なんだか楽しそうなものがここから発信されているということをお客様ともコミュニケーションしたかったんです。

池田:それはほんと大事だと思います。楽しさは伝播しますからね。

川上:普通におしゃれに商品が並んでるだけのショップだと、リピートして訪れる必要がなくなっちゃうんですよね。サイズ感さえ把握できれば商品はWEBで買えてしまうので。わざわざ足を運んでもらえるなら楽しませたい。楽しめるお店であることを伝えたい。その空気感をSEVEN BY SEVEN STORIESでは表現していきたいんです。

 

 


池田:でも、久しぶりに淳也くんの古着を見させてもらったけど、楽しかったですよ。相変わらず物量もすごいし、セレクトの視点がおもしろい。

_高円寺や下北沢を中心に、今またヴィンテージショップが流行っていますが、それらのセレクトとは違う印象ですか?

池田:いわゆるレギュラー古着でもないし、ましてや年代物のヴィンテージウエアでもない。かといって昨今増えてきている今っぽいセレクト古着とも違う。もっとこう、どこかツイストされていて・・・言語化しにくいですね(笑)。

 

 


川上:わかりづらい?(笑)

池田:ぱっと見ではわかりづらいものもあります。だけど着てみるとなるほどっていうのが多いのが特徴かな。特にSEVEN BY SEVENのアイテムと合わせるとやっぱりしっくりくるんですよね。

川上:その古着をピックした時点で、自分の中ではイメージがあるんです。これをこう着たら面白いとか、あれに合わせたら新しいとか。

池田:その独特の審美眼に、いかに僕の感性を乗せる事ができるか。SEVEN BY SEVEN STORIESではそこに挑戦している感じです。

 

 

 

 

_せっかくなので、スタイリングのポイントを池田さんから解説をお願いします。

 

ただなんとなく上手にスタイリングするだけだと面白くないと思い、色々考える中で思いついたのが「名画オマージュ」。モデルがDVDを持っているのは、それを匂わすための遊びです。このスタイリングのイメージは『パリテキサス』。リーバイスの白Tにスーツ、軍モノのコートとキャップ。これは全部古着で組みました。

 

 

『パリテキサス』から始めつつ、他に何かできることは・・・と考えながら組み立てたのがこちら。これは『クレイマークレイマー』がアイデアソース。これはインディゴ染めのニットとジーンズがSEVEN BY SEVEN。あとは古着です。

 

 

 そしてこれは『ディアハンター』。あくまでイメージとして(笑)。古着のランチコートに即しょう付きのタキシードパンツ。インナーはSEVEN BY SEVENのスウェットです。

 

 

SEVEN BY SEVENのカシミアのカーディガンに古着のブルゾンとタンクトップ。ボトムスにマクラメレザーのメッシュパンツを合わせました。バスケットパンツっぽいショーツを軸に、全体的にスポーティに。足元もバスケ由来のコンバースにしています。新品だけでも古着だけでもこのバランスにはならない。いろんな要素が融合した、SEVEN BY SEVENらしいスタイルだと思います。

 

 

これは元々、SEVEN BY SEVENのカシミアのタンクトップと古着のナイキのナイロンパンツだけのコーディネートだったのですが、SEVEN BY SEVENのスエードレザージャケットを着せてみたら意外としっくり。素材のコントラストがいいですよね。

 

 

リフレクター付きのブルゾンにオールインワン。どちらも古着です。ぱっと見、リアルな工事現場の人に見えるスタイリングですが、こうやってみていると、不思議となんかちょっと欲しくなってきませんか?そういうところが、面白いんですよね。

 

 

池田:これ以外にもいくつかスタイリングを組んでいるので、ぜひインスタグラムでチェックしてみてください。写真を見て面白いと思うのも僕はファッションだと思うし、着てみたいと思えたらそれもまた素晴らしいこと。ファッションという大きな枠を楽しむ姿勢。このコンテンツがそういうものの種になったら嬉しいと思います。

 

 

【 SSS MARKET 開催‼️ 】

2/23(fri)〜2/25(sun)の3日間、SEVEN BY SEVEN FLAGSHIP STOREの3階スペースでポップアップイベント『 SSS MARKET 』を開催!

SEVEN BY SEVENの2024春夏のコレクションのスタートに合わせて、川上淳也がセレクトした古着を販売します。さらに今回はスタイリスト池田尚輝の私物も放出予定。コレクションアイテムと古着を区別しない、ブランドのフィルターを通した独自のスタイルにご期待ください。

「ワードローブに1つ加わるだけで一気に面白みが増す、他では見つからないアイテムがたくさん揃ってます。ぜひ遊びに来てください」

ーデザイナー川上淳也

 

 

「この物量。この無二の審美眼。まさに必見です。僕も微力ながら参加します。お楽しみに」

ースタイリスト池田尚輝

 

 

 

Edit,Photo,Text_Jun Namekata[The VOICE]

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